GROWVY USER INTERVIEW
「毎日ダッシュボードを見ています」
QRラベルで“出荷した先”が見え始めた、
福地農園さんのGrowvy活用
愛知県西尾市で、ボトルツリー、シンゴニウム、カラテア、 フィカスなどの観葉植物を生産する福地農園さんを訪問しました。 Growvyを初めて知ったときの印象、実際に導入して大変だったこと、 QRの読み取り数が増える喜び、生産品種一覧ページの可能性について、 率直に伺いました。
ボトルツリーの品種ページ
ダッシュボードをチェック
「大切に育てます」の声
INTERVIEW SUMMARY
このインタビューで伺ったこと
導入前
出荷した植物が、誰に届き、どのように受け止められたのかを 知る機会はほとんどありませんでした。
導入後
QRコードの読み取り数や購入者からのメッセージによって、 出荷した先の反応が少しずつ見えるようになりました。
今後の可能性
生産品種一覧ページを、消費者だけでなく、 市場や小売店、展示会でも活用できる可能性を感じています。
50年以上続く、福地農園の観葉植物生産
まず、現在はどのような植物を生産されていますか?
福地農園さん
主にボトルツリー、シンゴニウム、カラテアなどを生産しています。
一年中ずっと同じものを出すというより、春に中心となる植物、 夏に出す植物、秋に出す植物というように、 季節によって出荷するものを変えています。
その時期に合ったものを生産して、出荷していく形ですね。
観葉植物の生産は、いつ頃から続いているのでしょうか?
福地農園さん
父が初代です。
高校を卒業してから研修や修業に行って、戻ってきて 観葉植物の生産を始めたと聞いています。 観葉植物を始めてからは、もう50年以上になると思います。
祖父の代は観葉植物だけではなく、田んぼや梨、豚など、 いろいろな農業をしていたそうです。
昔は、この辺りの農家は一つだけを作るのではなく、 いくつかの農業を組み合わせているところが多かったみたいですね。
植物を生産するうえで、大切にしていることはありますか?
福地農園さん
やっぱり日持ちですね。
そのためには、根をしっかり作ることが大切だと思っています。
根がしっかり張っていれば、水やりを少し忘れてしまったり、 逆に多少多くなったりしても耐えやすいです。 生産している温室とは違う一般家庭の環境に置かれても、 長く楽しんでもらいやすくなります。
買った後も元気に育ってもらうために、 根をしっかり作ることは大切にしています。
出荷した植物の、その先が見えなかった
Growvyを使う前は、出荷した植物がどんな人に届いたか 分かる機会はありましたか?
福地農園さん
ほぼなかったですね。全く見えないと言ってもいいくらいです。
Instagramを始めてから、 「福地農園さんのボトルツリーを買いました」と 言ってもらえることはありました。
ただ、それは伝えてくれた方だけです。
実際には、誰が買ってくれたのか、どこに届いたのか、 どんなふうに育ててもらっているのかを知る機会は、 ほとんどありませんでした。
購入したことを伝えてもらえるのは本当にありがたいですし、 もう少し出荷した後のことを知れたらいいな、 という思いはありました。
市場や小売店からは、どのような問い合わせがありますか?
福地農園さん
問い合わせは、ほとんど市場からです。
「この植物はありますか」「この大きさのものはありますか」 という問い合わせが多いですね。
市場のお客さんから「この植物が欲しい」という話があり、 市場が作っていそうな生産者を探して、 こちらに連絡をくれる流れです。
それ自体に困ることはありません。
ただ、その問い合わせだけで完結してしまいます。
その先で誰が注文したのか、どこのお店に並んだのか、 さらにその後どうなったのかまでは、基本的には分かりません。
「なんてありがたい仕組みなんだ」と思った
Growvyの話を最初に聞いたとき、どう感じましたか?
福地農園さん
率直に、面白いなと思いました。
園芸ラベルは、ラベルだけで説明を完結させるしかありません。
でも、ラベルの裏に書ける文章には限りがあります。 専門用語を使えば短くできますが、 それでは一般の方には分かりにくい。 かといって、分かりやすく長く説明しようとしても、 ラベルには入りません。
ホームページを作る方法もありますが、そこまでわざわざ調べて、 たくさんいる生産者の中から見つけてもらうのは大変です。
ラベルに書いてある屋号を見て、そこから検索してくれる人が どれだけいるかというと、かなり少ないと思います。
だったら、ラベルにQRコードを付けて、その場で見てもらう。 そこで育て方や農園のことを知ってもらえる。
「なんてありがたい仕組みなんだ」と思いました。
“ラベルにQRコードを付けて、その場で見てもらう。
そこで育て方や農園のことを知ってもらえる。
実際に導入して、大変だったことはありますか?
福地農園さん
QRコードを載せてから大変なことは、特にないですね。
一番大変なのは、最初に説明文を書くことです。それだけです。
観葉植物は、品種が違っても育て方や注意点が 似ているものがあります。
分かりやすく書こうとすると、 どの品種も同じような文章になってしまう。 でも、それぞれに少しずつ違いや魅力があるので、 そこをどう表現するかは考えました。
同じ品種でも、生産者によって育て方の説明が 変わることはありますか?
福地農園さん
あると思います。
同じ品種でも、生産している環境や作り方によって、 根の張り方や水やりの感覚が違う場合があります。
うちの環境で育てた植物には、この育て方が合っている。 でも、別の生産者が違う環境で作ったものなら、 もう少し水を多くした方がいいかもしれないし、 逆に少なくした方がいいかもしれません。
同じ品種だからといって、 全部一概に同じとは言えないんですよね。
だからこそ、自分たちが育てた植物について、 生産者自身が説明できることには意味があると思います。
数字が変わっていくことが、モチベーションになる
QRコードの読み取り数を見たときは、どう感じましたか?
福地農園さん
いいモチベーションになります。
毎日見ています(笑)。
時間があるとダッシュボードを開いています。 数字がどんどん変わっていくんですよね。
最近では、QRの読み込み数が一週間で50回くらい増えていました。 現時点でボトルツリーは合計で500回を超えていますね。
InstagramでQRコードのことを投稿した後に、 一気に数字が増えたこともありました。
反応が数字として見えるのは、やっぱり大きいですね。
“毎日見ています(笑)。
時間があるとダッシュボードを開いています。
約500回の読み取りを、どのように受け止めていますか?
福地農園さん
店頭には、たくさんの植物が並んでいます。
まず、そのお店に来る人がいる。 その中で、うちの植物が置いてある。 それを見つけてくれる人がいる。 さらに、その中からQRコードを読み込んでくれる人がいる。
そう考えると、そこまで興味を持ってもらえた回数が 500回を超えたというのは、かなり大きなことだと思います。
出荷している総数から考えれば、 500回という数字だけを見て多い、少ないとは 言えないかもしれません。
それでも、まだすべてのラベルにQRを付けているわけではない中で、 これだけ見てもらえている。
そのことには、十分価値があると思っています。
「見られている」と分かったことで、気持ちに変化はありましたか?
福地農園さん
本当にモチベーションになります。
もともと適当に作っているわけではありませんが、 「もっと頑張らないといけないな」と思います。
出荷した植物が、店頭で売れずに ロスになっている可能性だってあります。
でも、QRコードを読み込んでもらえたということは、 少なくともうちの植物に興味を持ってくれた人が いるということです。
「ちゃんと届いている」と分かることは、 かなり大きいですね。
「大切に育てます」といったメッセージも届いています。 どのように感じますか?
福地農園さん
びっくりしますよね。
「大事に育てます」「大切に育てます」といった言葉を、 生産者が直接見る機会は、これまであまりありませんでした。
農家って、自分が作ったものがどこでどう評価されているのか、 分からないことが多いんです。
特に鉢植えの植物は、食べ物のように 「おいしい」「まずい」と表現されるものではありません。
自分では良いと思って仕立てた植物が、 他の人にとっても良いものなのか。 それを知る機会はなかなかありません。
だから、良いと思って買ってくれる人がいて、 さらに反応を返してくれるのは、 最高のことだと思います。
メッセージには、すごく価値がありますね。
生産者の名前を知ってもらうことから、ブランドが始まる
生産者の名前やプロフィールを載せることに、 抵抗はありませんでしたか?
福地農園さん
ないですね。むしろプラスです。
まず知ってもらわないと意味がありません。
Instagramを始めたのも、知ってもらうことが大前提でした。
植物には顔があるわけではないし、 植物自身が話すこともできません。
植物そのものの魅力を見せることも大切ですが、 ラベルから生産者につながる何かがあれば、 伝えられることの幅が広がります。
QRコードをラベルに載せるだけですし、 名前やプロフィールが出ることにも、 特に抵抗はありませんでした。
生産者自身を知ってもらうことは、 ブランドづくりにもつながりますか?
福地農園さん
つながると思います。
農家は、自分たちが作っているからそれでいい、 と思ってしまうことがあります。
でも、一般の会社と比べると、農家はまだ自分たちの名前や ブランドを伝えられていないところが多いと思います。
普通の会社が会社名を覚えてもらうのと一緒で、 自分たちの商品を買ってもらうなら、 生産者の名前も覚えてもらいたい。
自分たちの商品は、一つの企画であり、ブランドです。
ただ店頭に置くだけでは、ブランドの価値は伝わりません。
まず知ってもらうことが大前提だと思っています。
“自分たちの商品は、
一つの企画であり、ブランドです。
生産品種一覧を、消費者にも取引先にも
生産品種一覧ページについては、どのように感じていますか?
福地農園さん
あのページは、絶対にあった方がいいと思います。
その生産者や会社が、何を作っているのかが 一覧で分かるわけですよね。
他の業界の会社なら、扱っている商品を見せるのは普通のことです。
でも農家は、自分たちが何を作っているかを、 きちんと一覧で見せられていないところが多い。
「実は、こんな品種も作っていました」 という状態になっています。
少量だけ試験的に作ったものまで載せる必要は ないかもしれませんが、レギュラーで生産している商品なら、 載せておいた方がいいと思います。
品種一覧ページは、誰に一番見てもらいたいですか?
福地農園さん
まずは消費者ですね。
もちろん市場や小売店、卸の方に見てもらうことも大切です。
でも、最終的に植物を選んで買うのは消費者です。
小売店はケースで仕入れますが、消費者は一鉢を選びます。 「欲しいか、欲しくないか」が、 より直接的に表れると思います。
観葉植物は、自分の部屋に置くものです。 自分の趣味や個性が詰まった買い物でもあります。
だから、まずは消費者に自分たちの植物を知ってもらい、 そこから広がっていくことには大きな意味があると思います。
小売店や市場、展示会での活用についてはどうですか?
福地農園さん
スマホで見たり、PDFにして送ったりできるのは ありがたいですね。
僕自身、あまりパソコンを使う方ではありません。 でも、iPhoneで見て、そのままデータを送ったり 印刷したりできれば使いやすいです。
昔は自分で紙のカタログを作っていました。
でも、展示会などでは、他の生産者からも たくさんの紙を受け取ります。 持ち帰っても、二、三回めくって、 カバンに入れたままになることも多いと思います。
紙を持ち帰って、改めて腰を据えて見る時間があるかというと、 なかなか難しいですよね。
それなら、「福地農園の品種は、あのページで見られる」と 覚えてもらう方がいい。
データで送れて、「今の時期はこれがあります」と 一覧で見てもらえれば、取引のきっかけにもなると思います。
Instagramとの連携には、どのような可能性を感じていますか?
福地農園さん
InstagramとGrowvyは、役割が違うと思います。
Instagramでは、生産者の人柄や日々のことを 文章や写真で伝えられます。
Growvyでは、その生産者がどんな品種を作っているかを、 ぱっと一覧で見ることができます。
それぞれの良いところを行き来できるようになれば、 大きいと思います。
つながるだけで、伝えられる範囲はかなり広がりますよね。
反応を見て、「次はこういう文章にしよう」 「写真の撮り方を変えてみよう」と考えるための 判断材料にもなると思います。
植物を楽しめる人を、もっと増やしていくために
これから特に知ってもらいたい植物はありますか?
福地農園さん
今はフィカスですね。
暑さが厳しくなり、これまで暑さに強いと言われていた植物でも、 環境によっては弱ってしまうことがあります。
その中でフィカスは、比較的暑さにも寒さにも強く、 乾燥にも耐えやすいです。
今の住宅環境にも合わせやすく、 初心者から上級者まで楽しめる植物だと思っています。
植物を初めて買った方が、すぐに枯らしてしまうと、 「観葉植物は育てられない」と思ってしまいます。
Growvyのページで、「ここだけ押さえれば育てられます」 「初心者にも向いています」と、分かりやすく伝えることができれば、 植物を楽しんでもらいやすくなると思います。
最後に、Growvyの導入を検討している 生産者へメッセージをお願いします。
福地農園さん
新しいことを始めるときは、 「本当に意味があるのか」と思うこともあると思います。
でも、大きなお金をかけたり、 夜中まで何時間も作業したりするものではありません。
一番大変なのは、最初の文章を書くことです。
あとはQRコードをラベルに付ければ、誰かが見てくれます。
ダッシュボードを開いて反応を見る。 そこから、「これだけ見てもらえているなら、文章を変えてみよう」 「写真を変えてみよう」と考えることもできます。
何もしなければ、その発想も生まれません。
まず一歩出てみれば、そこから自分たちなりの使い方を 考えていけると思います。
“まず一歩出てみれば、
そこから自分たちなりの使い方を考えていけると思います。
ABOUT GROWVY
園芸ラベルから、生産者と購入者をつなぐ。
Growvyは、園芸ラベルにQRコードを載せることで、 購入者のスマートフォンへ育て方、生産者情報、 生産品種一覧を届けるサービスです。
QRコードの読み取り数や反応を確認でき、 これまで見えにくかった「出荷したその先」との接点をつくります。
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